経営審査事項（経審）その２『総合評定値』

前回は、公共工事の受注に必要な経営審査事項＝経審（けいしん）とは何か？なぜ、経審が必要か等、基本的な説明をさせていただきましたが、今回はその中身について触れたいと思います。

最終的な点数である総合評定値（P点）は、５つの項目の評点にそれぞれ一定のウエイト（係数）を掛けて足したものになります。

＜総合評定値（P点）の算出方法＞
P = 0.25(X1)+0.15(X2)+0.20(Y)+0.25(Z)+0.15(W)

５つの項目は以下の通りとなります。

①完成工事高（X1）
②自己資本額及び平均利益額（X2）
③経営状況（Y）
④技術職員数および元請完成工事高
⑤その他の審査項目（社会性など）（W）

「①完成工事高」と「④技術職員数および元請完成工事高」の評点は建設業許可業種ごとに算出されますので、最終的な総合評定値は業種ごとに異なった点数が算出されることになります。
つまり総合評定値（P点）は、申請した建設業者単位で付与されるわけではなく、建設業許可をとっている業種ごとに点数が付与されます。経審を申請する際、公共工事を受注したい業種にしぼって経審を受けるのが良いかと思います。

総合評定値を構成する５つの項目については、次回以降詳しく説明していこうと思います。

朝日　裕美（OPEN行政書士事務所スタッフ、行政書士有資格者）